長崎県諫早市出身。1979年デビュー。NHK大河ドラマ『徳川家康』(’83)の織田信長役で、エランドール賞、テレビ大賞などの新人賞を受賞。伊丹十三監督の『タンポポ』(’85)などを経て、西村京太郎原作の『アナザー・ウェイ D機関情報』(’88)で映画初主演を務める。96年、後にハリウッドでもリメイクされる『Shall we ダンス?』がヒット。翌年は『失楽園』も成功し、『うなぎ』がカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。以降、カンヌ映画祭の国際批評家連盟賞とエキュメニカル賞受賞作『EUREKA(ユリイカ)』(’00)をはじめ青山真治、黒沢清らの作品に欠かせない存在に。ほかにもアカデミー作品賞ノミネート作『バベル』(’06)、モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞作『わが母の記』(’12)などで国際的にも高い評価を得る、名実ともに日本を代表する俳優となった。主演作『ガマの油』(’09)で監督にも初挑戦した。19年には『孤狼の血』(’18)で、『Shall we ダンス?』『うなぎ』に続く、3度目の日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した。